The times of the dream

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あの頃、あの時代を思い返すということは、懐かしさも然る事ながら現在とのギャップの大きさを思い知らされる。
東京の顔だった都電。私がよく利用した頃は何処まで乗っても15円。国電の初乗りが10円だったし、蒸気機関車も貨物を引っ張って元気に走っていた。

スバルやキャロルといった排気量360ccという軽自動車が活躍していた。
燃料はガソリンとオイルを混ぜた混合油。小さいながら、4人が乗れる優れもの、青白い煙を吐きながら懸命に走っていた姿は、とても印象深いものがあります。

1967年登場のホンダN360は普通のガソリン車で若者たちにも人気のあった車でしたが、何より当時軽免許というものがあり、そうした手軽さがウケました。
この当時の自動二輪免許にはこの軽免許がおまけで付いておりました。今聞くと何ともサプライズな制度でございます。
さらに1968年、軽免許が廃止となり普通免許に統合されたのですが、講習を受ければ普通免許まで貰えてしまったのです。何ということでしょうか。まさにサプライズ。
当時の自動二輪免許は一種類のみ、それも普通自動車まで乗れてしまうという実に夢のような時代だったのです。
私も運良くその素晴らしい制度に浴することが出来ました。

今の人たちは試験場に取りに行くという一発勝負は誰もしなくなったようですね。
車でもバイクでも免許は教習所で取るものだと思っているんでしょうか。
当時は試験場に行って一発で取ろうという人が結構いました。10回以上受けてようやく普通免許を手にしたという人もざらです。
それだけ試験場での試験は厳しいのです。まぁ、今でもそうだと思いますが、教習所で実地試験免除になった人が試験場での実地試験を受けたとしたら、多分、90%以上は落ちるのではないだろうか。
だから、当然一発狙いで取得出来た人の方がずっと腕がいいんです。

話が脇に逸れたが、こうした素晴らしき時代を駆け抜けてきた人たちは今何をしているのだろう。
夢を持って、生き甲斐を持って生きているのだろうか。夢や希望を持てた時代は、夢の時代になってしまった。

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