エレキブーム

少し前までは、戦後から抜け出そうと必死にもがいていた時代だった。
60年代中期、流れは確実に変わっていった。都市は流行を追ったお洒落な若者たちで溢れていった。
戦後間もなく生まれた団塊の世代が高校生や大学生になり、新しい若者文化を創造しリードしていったのである。
今、思うに、そんな時代に乗り合わせた幸運に感謝したい。

さて、当時を語るとしたら勿論これでしょう。大流行したエレキブーム。
ではありますが、社会現象を語るつもりはありません。
私の周辺での、私を含めた極身近な出来事を少々。

高校一年、あのベンチャーズが来日した。
エレキブームは絶頂期で同じクラスにもバンドを組んで楽しんでるのがおりました。
500円ほどの会費でパーティなども盛んにやるようになりました。
小さなスナックを会場に仲間内だけで始まったパーティも徐々に活気を帯びていきます。パー券を軟派した女の子に売ったり、売りつけたり、その繋がりへ売ってもらったりと、参加者が増え盛り上がっていきます。
特に女の子が多いと尚更です。
高校は豊島区でしたが、文京区や新宿区などでそれに見合ったフロアを借りて行ってました。
定番のチークダンス。それも健全なチークダンスは途中まで。後は薄暗いフロアの隅っこでダンスそっち退けで抱き合ってる光景がそちらこちらから。

こうしたパーティも長くは続きませんでした。
問題が起きないはずはありません。騒音、睡眠薬、更にはパーティ潰しなども起き、となると世間が黙っていません。
学校側にも知られるところとなり、風紀上好ましからざる集団ということになって、次第に会場を貸してくれるところはなくなりました。斯くして、楽しかったパーティ開催は僅か1年ほどで終焉と相成った。

高二だった。あのビートルズが来日した。
GSブームの到来。世の中GS一色に染まってしまった。
因に、同じクラスにつのだ☆ひろがいた。文化祭でもそのテクニックを披露したが、彼のドラムは既に天才級!